真空ガラスってどのようなガラスですか?
真空ガラス「スペーシア」
スペーシアSTⅡ
真空ガラス「スペーシア」は、日本板硝子株式会社がシドニー大学との共同研究により世界で初めて商品化した高断熱ガラスです。
2枚のガラスの間に真空層を作り、今までにない断熱性能を実現しました。一枚ガラスに比べて、約4倍~5倍の断熱性能があり、窓ガラスの結露軽減や非常に高い断熱効果を発揮します。
しかも総厚み6ミリである為に、今お使いのサッシはそのままで簡単に、はめ換え工事が可能です。
真空ガラス スペーシアに交換すると・・・
- 結露を大幅に防げます。
- 夏の強い西日が和らぎます。
- 高い断熱性能が実現できます
- 紫外線が抑えられます
- 冷・暖房費が抑えられます
真空ガラスの結露を防ぐ性能は?
あくまで一つのデータに過ぎませんが、室内の温度が20℃、湿度が60%(外の風はそよ風程度)の場合で比較すると、
スぺーシアSTの場合、外の気温が-21℃になるまで結露が起きません。
しかし、部屋の中の湿度が70%に達すると-8℃で結露が起こり始めます。
真空ガラス スペーシアにはどのような効果があるの?
スペーシアSTⅡ
結露対策に大きな力を発揮します。
スペーシアSTⅡはあたたかさを逃さず、お部屋を快適に保つ高断熱窓ガラス。
特にそのチカラは冬に発揮されます。太陽のあたたかさを取り入れながら、その優れた断熱性能によって、すばやく暖房でき、あたたかさが長持ちします。
また、ガラスの表面温度が下がりにくいので結露 を防ぐ効果に優れています。
ペアガラスとスペーシアの違い
スぺーシアの断熱性能は、ペアガラスの2倍以上、一枚ガラスのおよそ4倍です。
また、厚さはペアガラスの半分たらずです。
そのため、今お使いのサッシにそのまま簡単にお取り付け出来ます。
ペアガラスですと専用サッシやアタッチメントを使わなければ取り付けることができません。
そうすると、網戸レールまでガラスがはみ出ることが多く、網戸を取り外さないとペアガラスが入らないといった不便なことがよくあります。
中には、スペーシアに近い性能を備えたペアガラスもありますが、厚みが最低でも18ミリ以上になってしまいます。(日本の住宅では3~6ミリが一般的で大多数です。 スペーシアは6ミリ~です。)
今あるサッシがそのまま使えます。
スペーシアは今お住まいの家の窓ガラスをカンタンに取り替えられます。
窓ガラスだけの交換となり経済的です。
戸建住宅用の窓には、厚さ3~6.8ミリのガラスが入っています。
ペアガラス(複層ガラス)の厚さは12ミリ以上あるため、現在の窓を断熱化する時は専用サッシ工事やアタッチメントが必要となり不便です。
また今ある網戸が使えなくなったりと不便なことが多いです。
しかしスペーシアなら厚さ6ミリ。今お使いのサッシをそのまま活かし、ガラスだけを取り替える簡単施工で、窓の断熱化が実現します。
しかも、断熱効果はペアガラスのさらに2倍です。
ペアガラスの内部は真空ではありません
ペアガラスの内部は真空ではありません。乾燥した空気が入っています。
熱を伝えにくい透明な物質は何かというと、真空(気体ではないですけど・・・)なんですが、真空状態を作ることは非常に難しいので、ペアガラスの間には 仕方なく乾燥空気を入れていたと考えて頂いて結構です。
ただ、乾燥空気は真空に比べやはり熱は伝えやすいので、それを補うために厚い層を作っているという ことなんです。
内部を真空にした断熱ガラスは、真空ガラス「スペーシア」だけです。
なかには、ペアガラスの間の層に乾燥空気を入れるのではなく、アルゴンガスを注入することもあります。
乾燥空気に比べ断熱効果はアップしますが、それでも真 空には敵いません。
理論上では、真空は熱を一切伝えないということですから。ちなみに、魔法瓶も真空理論を駆使した商品です。
真空ガラス「スペーシア」は
絶対結露しないということではありません。
真空ガラス「スペーシア」は絶対に結露しないガラスではありません。
しかし、今現在、日本で一般的に販売されている板ガラスの中では、もっとも結露しにくいガラスだと考えて頂いて結構です。
また、アルミサッシの部分については、「スペーシア」を採用頂いても結露はします。
アルミサッシ部の結露を軽減する対策としては、断熱サッシを採用される方法がありますが、大掛かりな工事が必要になります。
スペーシアをお取替え頂いたお客様のお話を聞いたところ、
アルミサッシは結露するけど、全体的にみれば許せる範囲にまで結露が軽減できている」とのことです。
また、スペーシア入りの内窓なら、アルミ部分も結露がしません。
スペーシアは夏も快適に過ごせます
高断熱性能のスペーシアは、室内の温度を保つ保温効果に優れています。したがって、冬は室内の暖房の暖かさを、夏は冷房による涼しさを保つ効果があります。
具体的には、冷房の効きが良くなったり、冷房機の電源を切っても、しばらくの間は快適に過ごせるので、寝苦しい夜等にも効果大です。
戸建住宅でも簡単に交換できます。
真空ガラススペーシアの最大の特徴は、今お使いのサッシはそのままで、ガラスだけを取り替えることができる点です。
スペーシアは、日本で流通している大部分の住宅用サッシに装着可能です。
最終的には、窓工房の担当がお伺い致し、サッシの状況などを確認の上で判断させていただきます。
真空ガラス スペーシアは完全オーダーメイドです。
スペーシアは完全オーダーメイドの製品ですので、規格サイズ゙はありません。
私たちが日本板硝子に発注をし、その後お客様の窓に合わせて1枚1枚製作している商品なのです。
そのため、お客様のご自宅にお取付けできるのに、ある程度の日数を必要とさせて頂いています。
真空ガラス スペーシアには10年保障が付いています。
スペーシアの保証書
高性能、高耐久を誇るスペーシアには、製造後10年間の品質保証をしています。
保証期間中に正常な施工、スペーシア代理店による施工、および正常な取り扱いのもとで、真空層の異常が発生した場合は、窓工房までお知らせください。
代替用の製品を補償いたします。
真空ガラスの右上に1枚、1枚製造ナンバーが刻印されていますので、保証書を無くしても問題ありません。
真空ガラスを取り付けるまでの流れ
- お客様より窓工房までお問い合わせ頂きます。メール、FAX、お電話、何でも結構ですので、お気軽にお電話ください。
- 詳しい資料をお送りさせて頂いています。どのような製品なのか再度ご覧下さい。その時に当店のお客様に対する考え方などもお伝えしますので、もし採寸にお伺いしても宜しければ再度ご連絡下さい。
- 窓工房の担当者がお伺いし、現場調査(取り付けの可否を判断)と採寸をさせて頂きます。見積もり作成のためです。
- その後に、スペーシアの品質をご理解頂く為(これはいい製品だと分かってもらう為)の、簡単な実験を行っております。3分くらいで終わります。
- 窓工房よりお客様へ後日見積りを提出致します。見積もり提出のみですので、FAXか郵送のみとさせて頂いております。
- お客様からの質問に再度お答えしたりしています。じっくりご検討下さい。
- 窓工房から製造元である日本板硝子(株)へスペーシアを発注します。
- 日本板硝子(株)にてスペーシアを製造。メーカー発注後 製造納期約12日間です。
- 当店の社員が、施工しにお伺いします。おおむねご発注から施工完了まで15日前後です。
真空ガラス スペーシアなら紫外線をカットできます。
下の表は、窓ガラスを通して室内に入ってくる紫外線をカットする比率です。この数字が大きいほど、紫外線をカットします。
ガラスの名前 | 紫外線のカット率 |
---|---|
スペーシアSTⅡ 6mm | 63.3% |
ペアガラス 12mm | 48.7% |
一枚ガラス 3mm | 33.7% |
防犯ガラス | 99.9% |
一枚ガラスの場合は3分の1しか紫外線をカットしませんが、
スペーシアSTⅡは6割以上カットできます。
ちなみに防犯ガラスは99%以上紫外線をカットできます。
真空ガラス「スペーシア」の防音効果
スペーシアは優れた遮音性能を有しています。
スペーシアの遮音性能は、JIS T-2等級をクリアしており、ペアガラスで発生しやすい2枚のガラスの共鳴がなく、遮音効果に優れています。
防音効果は防音ガラス並みです。低い音から高い音まで、スペーシアはバランスよく音を防ぐことが分かります。
本格的に防音をお考えの場合は、スペーシアによるガラスの交換だけでは十分ではありませんので、ご注意ください。
本格的な防音工事では、ガラスばかりでなく、サッシや壁、床などへの対策もトータルで考える必要があります。
窓だけの防音対策をご検討される場合も、ガラ ス単体では限界がありますので、必ずガラスと同レベルの遮音性能を有した防音サッシとの組み合わせが必要です。
また、防音を第一に考えるならば、二重サッシが最良と考えられます。防音サッシや二重サッシも取扱をしておりますのでご相談頂ければ幸いです。
真空ガラス スペーシアの防犯性能について
一般的な真空ガラス「スペーシア」には、防犯性能はございませんので、そのような方には、合わせ真空ガラス「スペーシア守」をご用意させて頂いております。
「スペーシア守」とは、スペーシアとセキュオSPを組み合わせた合わせガラスです。
防犯効果も高め、かつ高断熱ガラスをご使用したい場合にはお勧めです。
詳しくは、当店まで資料をご請求下さい。
真空ガラス「スペーシア」は数々の賞を受賞しています
真空ガラス「スペーシア」は、省エネ大賞を受賞しています。
省エネ大賞は、通産省の外郭団体である(財)省エネルギーセンターが主催で、資源やエネルギーの効率的な利用をテーマに、幅広いジャンルのなかから省エネに優れていると認められたものが選ばれており、一年に一度の賞です。
スペーシアは、ガラスに真空層をつくった世界初の技術と省エネ効果、リサイクル性、断熱性能などが高く認められました。その他の賞は以下の通りです。
主催 : (財)日立環境財団/日刊工業新聞社 後援:環境省 |
主催 : 社団法人 日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会 |
主催 : 日本経済新聞社 |
主催 : 日本真空協会 |
住宅金融公庫の割増融資
「真空ガラス スペーシア」は、住宅金融公庫が実施されております「次世代省エネルギー基準」をクリアした開口部に適用される、割増融資の対象になると考えております。最終的には住宅金融公庫様のご判断となるため、住宅金融公庫様にご確認ください。
真空ガラスを使用したお客様の声
窓工房では、お客様のご好意で、実際に真空ガラス「スペーシア」を使用したお客様の声を掲載させていただきました。
ご協力くださったお客様、大変感謝いたしております。
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