現在のアルミ枠はそのままに、新しいアルミ枠をかぶせます。
新しいアルミ枠をかぶせる様子
東京都八王子市にお住まいのAさまより、ご依頼いただきました。
玄関のリフォーム工事です。
既存のアルミ枠をそのまま残して、その上に新しいアルミ枠をかぶせるカバー工法を採用しています。
カバー工法のメリットは、なんといっても工期が大幅に短縮できることです。
既存の枠を取り外すのに時間が掛かりました。それでも1日で完成できます。
早ければ半日とちょっとくらいで、玄関の入れ替えが完了します。
施工が我々サッシ屋だけで完結するので、費用も抑えることができます。
それでは、手順を施行写真つきで詳しく解説していきます。
施工例のはじまり、はじまりで~す。
担当店舗 | 窓工房 本店 |
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施工地域 | 東京都 日の出町 A邸 |
施工時間 | 1日 |
内容 |
カバー工法による玄関リフォーム。 |
施工手順
1. 現在の玄関ドアの状態です。
交換前の玄関ドアです。
こちらの玄関のドア本体、子扉 中央の縦枠をすべて取り外していきます。
2. 玄関ドア本体を取り外します。
玄関ドア本体を取り外します。
3. 子扉のガラスを取り外します。
子扉のガラスを取り外します。
子扉も、玄関本体ドアのように外せるタイプだと簡単です。
今回の子扉は固定タイプでした。まずはガラスを取り外します。
4. ランマのガラスも取り外します。
上段の小窓にあたるランマのガラスも取り外します。
写真のようにガラス、ドア本体全てを外します。
カバー工法による玄関リフォームは、タイプによっては、半日もかからず完成できる場合もあります。
今回は時間のかかるタイプの玄関です。
5. 玄関のアルミ枠を切り落としていきます。
サンダーと呼ばれる切断機を使って、アルミ枠を切り落としていきます。
開閉式の子扉の場合は、子扉を外すだけなので、アルミ枠を切断する必要はありません。
今回は、固定タイプだったため、アルミ枠を切断する必要があります。
6. 引き続き、玄関のアルミ枠を切り落とします。
カバー工法は、既存のアルミ枠をそのまま残し、新しいアルミ枠を上にかぶせる工法です。
そのため、施工が1日で完成できるのがメリットです。
それでも、今回のパターンのように、外側の大枠以外は切断して取り外すタイプもあります。
7. 残った玄関のアルミ枠も切り落とします。
カバー工法を採用するにあたって、赤丸で囲んだ部分のアルミ枠は邪魔になります。
引き続き、残りの部分を切り落としていきます。
8. 玄関の古いネジを取り外します。
今回そのまま残す玄関の大きなアルミ枠の外側から内側に向けてネジが取り付けてあります。
アルミ枠を切り落とし、この古いネジも取り外します。
このネジを外すのは案外やっかいで手間がかかります。
9. ランマのアルミ枠を切り落とします。
玄関のランマのアルミ枠を切り落とします。とにかくひたすら切り取るといった感じです。
ランマや固定の子扉がなければ、このような作業は必要ありません。
そうすると、その分の完成時間が早くなり、私たちも楽です。
10. 引き続き、ランマのアルミ枠を切り落とします。
引き続き、ランマのアルミ枠を切り落とします。
新しい玄関のアルミ枠は、赤ラインに沿って設置されます。わずかな出っ張りも切り落としていく必要があります。
既存アルミ枠に出っ張りがあると邪魔になってしまうからです。
既存の黒いアルミ枠は、新しく設置するアルミ枠で覆い隠されます。
11. アルミ枠が取りにくい理由
矢印の向きで既存のネジは打ち込まれていますので、ドライバーでネジを緩めて外すことができません。
それができればとっても楽なんですけどね。
ドライバーでネジを緩めるには、外壁を破壊しなければならないので、それはできません。
一人で施工すると、この工程だけで1時間以上かかります。
ネジが外しにくいことが、時間がかかる理由のひとつなのです。
12. 玄関アルミ枠の凹凸をならします。
サンダーと呼ばれる切断機で切り取ったアルミ枠の凸凹を極力なくします。
カバー工法を使って、この上に新しい玄関アルミ枠を設置していくことになります。
13. 玄関アルミ枠の切り取り作業の終了です。
玄関アルミ枠の切り取り作業の終了です。
これからは、既存の黒いアルミ枠、左右と上部の3本をカバー工法の部材で隠します。
そこに新しいドアを取り付ける流れになります。
14. 新しい玄関のアルミ枠を仮設置します。
新しい玄関のアルミ枠を仮設置します。
実際に納まるかを確認する作業です。
新しく取りつける玄関の子扉の下の鍵穴の位置なども確認します。
15. 子扉の下の鍵穴を作成します。
仮設置した玄関アルミ枠を取り外したあと、
子扉の下の鍵穴を作ります。
16. 新しい玄関アルミ枠を取り付けて、固定します。
新しい玄関のアルミ枠を取り付けます。
水平機、下げ振りなどの道具を使って、位置を確認しながら、アルミ枠をビスで仮止めします。
17. 玄関ドア本体を仮設置します。
仮止めした新しいアルミ枠に、玄関ドア本体を吊り込んでみます。
アルミ枠を水平に固定しても、実際に玄関ドアを納めてみないことにはよじれの確認ができません。
玄関ドア本体および子扉も仮設置して、きちんと開閉できるかを確認します。
18. 仮設置した玄関ドア本体を取り外します。
玄関ドアのよじれはなく、開閉時に上下の枠に擦れることもありませんてした。
無事が確認できたので、玄関ドア本体を一度外します。
玄関ドアを付けたままですと、これからの作業の邪魔になってしまうし、傷でも付いたら大変なことになってしまいます。
余談ですが、この日はものすごく暑い1日でした。
写真で伝わってくるでしょうか(^^)
19. 新旧のアルミ枠の間をコーキング材で塞ぎます。
新しいアルミ枠と既存のアルミ枠との間に、5mm程度の隙間があります。
この隙間をコーキング材で塞ぎます。
ここは新しく設置するカバー枠で覆われる部分です。特に塞ぐ必要はないのですが、念のために塞いでおきます。
専用ネジで固定する部分は、曲げ物などでしっかり挟み込んでいます。
20. 左右縦枠のカバーを加工します。
事前に窓工房の工場で加工してくることもあります。
今回は現場で加工をします。
21. 加工した左右縦枠のカバーを取り付けます。
加工したカバー縦枠を、先ほど取り付けた玄関アルミ枠を使って固定します。
そのあと、上枠部分をしっかり計測して寸法出しをします。
22. 上枠のカバーを加工します。
寸法出ししたサイズに合わせて、上枠のカバーを加工します。
23. 上枠のカバーを取り付けます。
上枠のカバーをビスで固定します。
カバーと同じ材質のビス隠し材をゴムハンマーを使って取りつけます。
ビスを完全に覆い隠します。
24. 室内側の縦枠に化粧額縁を取りつけます。
室内側は既存の黒いアルミ枠が見えてしまう状態です。
見栄えをよくするために、化粧額縁で左右上部の3方を塞ぎます。
25. 室内側の上枠に化粧額縁を取りつけます。
同じように、室内側の上枠に化粧額縁を取りつけます。
正確にはL字ではありませんが、L字アングル材を使って、固定させます。
26. ビス隠し材でビスを覆います。
ゴムハンマーなどを使って、ビス隠し材でビスを覆います。
室外側だけでなく、室内側からも、今までの古い玄関枠が見えたらカッコ悪いですものね。
黒い玄関を白い玄関にリフォームしています。当然、黒い部分は目立ってしまいます。
古い玄関は隠さないといけません。
27. コーキング施工の準備をしていきます。
納まり具合にもよりますが、今回はコーキング施工で対処します。
コーキング材を打ち込む準備をします。
まずは、玄関の室外側にマスキングテープを貼り合わせいきます。
28. 玄関の下側にマスキングテープを貼ります。
同じように、玄関下側もマスキングテープを貼って、コーキング施工の準備をします。
29. 玄関の室内側にマスキングテープを貼ります。
同じように、玄関の室内側にマスキングテープを貼っていきます。
30. コーキング材を打ち込みます。
いよいよコーキング材を打ち込みます。
既存の壁と新しく取り付けた枠との間には細かい隙間があります。
防水処理の意味あいも兼ねて、コーキング材を打ち込みます。
31. コーキング材をヘラでならします。
打ち込んだコーキング材を専用ヘラでならします。
32. マスキングテープをはがします。
マスキングテープをはがします。
コーキング材が完全に乾いてからだと手遅れになります。
夏場はさっと素早く、早めにはがす必要があります。
33. 室内側のマスキングテープをはがします。
同じように、室内側もマスキングテープをはがします。
34. 玄関ドア本体、子扉を吊り込みます。
玄関ドア本体、および、子扉を吊り込みます。
ここまでくると完成も間近です。
35. 最後の補修をします。
見栄え上の問題から、こちらの下側の部分もコーキング材を打った方がいいと判断しました。
補修のためのコーキング施工になります。
36. 玄関の鍵を取り付けます。
玄関ドア本体に必要な部品は、事前に窓工房の工場である程度取り付けておきます。
丁番、ドアクローザーを取りつけたり、ガラスを入れたりもします。
まだ取り付けていない部品は、この場で最後に取り付けます。
37. ドアの建て付け調整をして、玄関のリフォームの完成です。
ドアの閉まり具合い、ドアクローザーによる開閉のスピードを確認します。
これで玄関のリフォームの完成になります。
既存の玄関のアルミ枠を外すのに時間がかかり、施工は丸1日を要しました。
非常に暑い日であったため、水分補給をしながら休み休みの施工になりました。
お客様、施工当日はどうもありがとうございました。