外から見えにくい場所にある勝手口ドアは要注意!
防犯ガラスに交換した勝手口ドア
東京都福生市のTさまからご依頼をいただきました。
勝手口ドアに組み込まれているガラスを防犯ガラスに交換する工事です。
勝手口ドアのガラス交換は、引き違い窓のように簡単にはいきません。
今回はその部分に注目して説明していきたいと思います。
1階吐き出し窓のガラス破りが最も多い犯行手口ではあります。
しかし、勝手口ドアは外から見にくいところにあることが多いのです。
勝手口ドアのガラスを割って手を突っ込み鍵を開錠するという手口も多く見受けられます。
防犯対策のために、勝手口ドアのガラスを防犯ガラスに換えておくのは、非常に意味のあることだと感じています。
それでは、手順を施行写真つきで詳しく解説していきます。
担当店舗 | 窓工房 本店 |
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施工地域 | 東京都 福生市 T邸 |
施工時間 | 60分 |
内容 |
勝手口ドアのガラスを防犯ガラスに交換。 採用したガラスは、日本板硝子製の防犯ガラス「セキュオ60」です。 |
施工手順
1. 勝手口ドアの丁板のネジを緩めます。
勝手口ドアとサッシ枠を固定している丁板のネジを緩めます。
上下2箇所の丁番のネジをそれぞれ緩めます。
防犯ガラスに交換するといっても、まずはこの作業から始めていきます。
2. 勝手口ドアの網戸を取り外します。
今回の勝手口ドアには網戸もついていました。
まず、その網戸を取り外します。
3. 勝手口ドアを支えながら、慎重にネジを外していきます。
だいたい上下の丁番に、それぞれ6個程度のビスがとめてあります。
それらを全て1度に外してしまうと勝手口ドアが倒れてしまいます。
最後の方は、勝手口ドアを支えながら慎重にネジを取り外します。
4. 勝手口ドアをばらします。
取り外した勝手口ドア本体のネジを外します。
全てのネジを取り外す必要はありません。一辺側のネジを全て取り外します。
その他のネジは軽く緩める程度にします。
作業がやりやすいように工夫して勧めていきます。
5. 勝手口ドアの一辺の枠を取り外します。
勝手口ドアの縦のアルミ枠を取り外します。
この時、ネジが曲がって壊れないようにそっと外していきます。
6. 勝手口ドアのガラスを外します。
ここまでいけばホッとします。(笑)
勝手口ドアのネジを外すまでは、ネジがおかしくなっていて外れないというトラブルで苦しむことがあります。
こうして一度取り外すことができれば、そのようなトラブルのないドアということになるからです。
組み立てるときは、今来た道を折り返せばいいだけです。今の作業工程を逆に繰り返せばいいだけなのです。
7. 防犯ガラスのふちに新しいゴムを巻きます。
防犯ガラスのまわりを新しいゴムに巻きます。
いつもは、窓工房の工場でやることが多い作業です。今回は工場ではなくお客様のご自宅で作業をしました。
といっても、ガラス1枚で3分程度の工程です。
8. 勝手口ドアに防犯ガラスをはめ込みます。
ゴムを巻いた防犯ガラスを勝手口ドアにはめ込みます。
この時、ゴムがよじれないように慎重にはめていきます。
9. 勝手口ドアのアルミ枠をセットしていきます。
ばらした勝手口ドアのアルミ枠を元通りに組み立てていきます。
この時もゴムがずれないように気を使いながらアルミ枠をセットします。
もう一点気を使うところは、勝手口ドア本体のネジ穴とアルミ枠のネジ穴がずれないようにセットするところですね。
10. 勝手口ドアのネジを取り付けます。
アルミ枠を元通りに組み立てたら、ネジを締めて固定します。
緩めたネジを全てしっかり取り付け固定します。
11. 勝手口ドアに丁板を取り付けます。
勝手口ドアの上下2箇所の丁板を取り付けます。
丁版で使われるネジは壊れやすいものが多いです。
丁番を外すときよりも、再び固定するときの方が気を使います。
曲がった角度でネジを留めると
すぐ壊れてしまうのです。
12. 防犯ガラスの納まり具合を再び確認します。
防犯ガラスに巻いたゴムがよじれていないか、勝手口ドアのネジはきっちり固定されているかを確認します。
13. 勝手口ドアをドア枠内にセットします。
勝手口ドアを元通りに取り付けていきます。
14. 網戸を取り付けて完成になります。
外しておいた網戸を取り付けます。
その後、勝手口ドアの建て付け調整をします。
鍵の位置などもわずかに変化しますので、鍵の調整もしていきます。
これで勝手口ドアのガラスを防犯ガラスに交換することができました。
採用したガラスは、日本板硝子製の防犯ガラス「セキュオ60」になります。