一番依頼が多い窓の結露対策・断熱対策の方法
「毎朝起きるとガラスがびしょ濡れでうんざりする・・・」
そんな状況から抜け出したい方にとてもお勧めのガラスです。
窓ガラスを日本板硝子製の
真空ガラス スペーシアに交換します。
窓工房にご依頼いただく窓の結露対策・断熱対策で、
最もご依頼が多くなるガラスです。
真空ガラス スペーシアとは、
どのような特徴を持っているガラスなのか
をご説明させて頂きます。
真空ガラス スペーシアの特徴
真空ガラス スペーシアは、1997年10月から販売開始。
日本板硝子がシドニー大学との共同研究により
世界で初めて商品化した高断熱ガラスです。
魔法瓶と同じ真空層を持つ、真空ガラス
時間が経っても暖かい飲み物が飲みたいときに
大活躍する魔法瓶、いわゆる水筒があります。
あの魔法瓶は、内側に真空層が存在しているため、
時間が経ってもお湯が冷めにくい仕組みになっています。
真空ガラスも、この魔法瓶と同じ
真空層を持っている断熱ガラスなのです。
基本的な構造としては、2枚のガラスの間に空気層がある
ペアガラスと同じです。
大きく違う点は、ガラスとガラスの間が
真空状態になっていることです。
外のガラスが冷えても、室内側のガラスは暖かいまま
真空は、熱を伝えません。
寒い冬の夜。外側のガラス面が冷やされても、
室内側のガラス面は暖かいままです。
室内側のガラスの表面が冷えることを抑えてくれるため、
結露の発生を大きく防いでくれるのです。
真空ガラスは、板ガラスの約4〜6倍の断熱性能
2枚のガラスの間に真空層を作り、
今までにない断熱性能を実現しています。
一枚ガラスに比べて、
・真空ガラス スペーシアは、約4倍
・真空ガラス スペーシアクールは、約6倍
の断熱性能があります。
極めて断熱性能の高いガラスと言えます。
ガラスの断熱性能を知りたい場合には、
熱貫流率という値を参考にします。
熱貫流率とは、1時間に伝わる熱量のこと。
熱がどれだけ物体を通り抜けるか
を数値化したものです。
熱貫流率の値が小さければ小さいほど
熱は伝わりにくく、断熱性能が高くなります。
つまり、熱貫流率が小さいほど、
結露がでにくいガラスです。
熱貫流率の値は、
・3mmの板ガラスは、6.0(W/㎡K)
・空気層6mmのペアガラスは、3.4(W/㎡K)
になります。
・真空ガラス スペーシアは、1.4(W/㎡K)
・真空ガラス スペーシアクールは、1.0(W/㎡K)
まで値が小さくなります。
つまり、真空ガラス スペーシアは、
板ガラスの4倍、複層ガラスの2倍の
断熱性能を誇ります。
真空ガラスは、今のサッシにそのまま収まる
真空ガラスは、
厚さ6.2mmの薄型です。
アルミサッシの溝幅は、9mm〜11mmほどなので、
今お使いのサッシはそのままで、
簡単にはめ換え工事が可能になります。
ペアガラスと比べて、断熱性能は2倍、厚さは2分の1
断熱性能は?
真空ガラス スぺーシアの断熱性能は、
ペアガラスの2倍以上です。
ガラスの厚さは?
ペアガラスは、厚さが12mmです。
真空ガラス スペーシアは、わずか6.2mm。
断熱性能は2倍なのに、
その厚さは、2分の1になります。
ガラスを交換する方法は?
ペアガラスの場合は、厚さ12mmになるため、
アルミサッシに直接はめ込むことはできません。
アタッチメントと言われる装着フレームが
必要になり、枠にはめるというよりは、
枠に乗せる感覚の方が近いです。
その点、真空ガラス スペーシアの場合は、
そのまま窓ガラスをはめ込むことができます。
施工もとても簡単に済み、
アルミサッシの面積が増えることもありません。
真空ガラスの種類は、3つ
窓工房でご提案している真空ガラスは
主に3種類になります。
真空側のガラス表面にある
特殊金属膜の種類や有無によって、
それぞれの性能が異なります。
真空ガラス スペーシア
太陽熱はある程度取り込み、快適な室温は逃がさない
ほどよい金属膜を使っています。
金属膜の影響で、透明ガラスでも
青みがかった色調になります。
熱貫流率:1.4(W/㎡K)
日射熱取得率:66%
真空ガラス スペーシアクール
真空ガラス スペーシアに比べて、
断熱性能の高い金属膜が採用されています。
スペーシアクールの色調は、
スペーシアに比べても表面の反射が強く、
ガラス表面がてかって見えるのも特徴です。
スペーシアよりも、断熱性能が30%以上高くなり、
太陽熱も半分ほど抑えてくれます。
ただし、夏の日差しを防ぐのに最適なのですが、
冬の日差しも大幅に抑えてしまいます。
冬の日差しはとても大切ですので、
交換する窓に注意が必要です。
日差しがもともと入らない窓にお勧めしています。
熱貫流率:1.0(W/㎡K)
日射熱取得率:49%
真空ガラス フィット
特殊金属膜のない真空ガラスです。
当初は内窓のガラスに使用する目的で販売されていました。
スペーシアやスペーシアクールよりも安いため、
価格重視の方には最適です。
ですが、特殊金属膜がないために、
断熱性能はスペーシアの半分程になります。
断熱性能も低く、エコガラスの商号も付いていません。
熱貫流率:2.6(W/㎡K)
日射熱取得率:79%
実際にご依頼いただく前に、
お客さまの現状の悩みを聞かせてもらったり、
対策したい環境を見させてもらって、
最適な真空ガラスを提案させて頂きます。
サッシの間のゴムパッキンの色も選べます
真空ガラスに入れ替える際、
新しく入れ替わるのはガラスだけではありません。
ガラスの周りのゴムパッキンも
真空ガラス専用の新しいゴムに交換します。
色は、ホワイト、ブラック、グレー、ブラウンの
4種類からお選びいただけます。
サッシ枠がホワイトでも、黒のゴムを勧めること多いです。
白いゴムだと、カビが発生して黒ずみやすいためです。
「ゴムの色が黒だと窓の印象が引き締まり、
雰囲気がモダンになる」
といった声もお客様から頂いています。
真空ガラス スペーシアの優れている面、マイナスな面
優れている面
・熱を伝える力が低いため、ガラス面の結露が大幅に減らせる
・ペアガラスの2倍ほど断熱性能が高くなる
・今あるサッシにそのまはめ込める
マイナスな面
・ペアガラスよりも価格は高くなる
・薄く見えても重量があるため、窓の開閉は重くなる
・アルミ枠の結露は防げない
次のページでは、
アタッチメント付きペアガラスで寒さ・結露対策する方法を
ご説明させて頂きます。