上げ下げ窓は、開け閉めの重さを調節します。
窓枠にガラス戸をセットする様子
東京都羽村市にお住まいのTさまより、ご依頼いただきました。
真空ガラス「スペーシアES」への入れ替えです。
交換する窓は、上げ下げ窓タイプの三協アルミ(現:三協立山アルミ)製のノイスタです。開口は11mmでした。
上下2枚のガラスを外しスペーシアに入替えます。
上げ下げ窓にある独特の開閉調整も細かく説明していきます。
それでは、手順を施行写真つきで詳しく解説していきます。
施工例のはじまり、はじまりで~す。
担当店舗 | 窓工房 本店 |
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施工地域 | 東京都 羽村市 T邸 |
施工時間 | 40分 |
内容 |
上げ下げ窓のガラス交換。 使用したのは、日本板硝子製の真空ガラス「スペーシアES」の不透明タイプ。既存のサッシは、タイプの三協アルミ(現:三協立山アルミ)製のノイスタR。 |
施工手順
1. 交換前の窓の状態です。
上げ下げ窓のガラスを、日本板硝子製の真空ガラス「スペーシアES」に交換します。
サッシは、三協アルミ製のノイスタRでした。
上側も下側もはめ殺しタイプでなく、上下に動かせるダブルハングタイプです。
発注する前段階では結構気を使いました。
2. 下側のガラス戸を取り外します。
上下にスライドする下側のガラス戸を取り外します。
3. 室外側から見た状態です。
外から見るとこんな感じです。
引き続き、上側のガラス戸も取り外していきます。
4. 上側のガラス戸を取り外します。
室内側からネジを緩ませ上側のガラス戸を取り外します。
5. ガラス戸のアルミ枠を取り外します。
外した2枚のガラス戸(小窓)のアルミ枠を取り外します。
四隅のネジを緩めて、アルミ枠をガラスから外していきます。
6. 真空ガラス「スペーシアES」にアルミ枠をはめ込みます。
真空ガラス「スペーシアES」にアルミ枠をはめ込んでいきます。
サッシの開口が11mmでした。それに合ったグレチャンを用意しておきます。
グレチャンとは、真空ガラス「スペーシアES」の回りに巻かれているゴムのことです。
7. もう一枚の真空ガラス「スペーシアES」にアルミ枠をはめ込みます。
もう一枚の真空ガラス「スペーシアES」にも、アルミ枠をはめ込みます。
8. アルミ枠の四隅をネジで留めなおします。
アルミ枠の四隅をネジでしっかり留め直します。
写真は、上側のガラス戸になります。
9. 上側のガラス戸をセットします。
上下2枚のガラス戸を真空ガラス「スペーシアES」に組み替えたあと、さっそく窓枠にセットし直します。
まずは、上側の固定窓をセットします。
今回の上げ下げ窓は、上側のガラス戸はネジで固定させるタイプでした。
トステム製の上げ下げ窓の場合は、このような施工方法にならないことが多いです。
10. 下側のガラス戸をセットします。
下側のガラス戸もセットします。
窓を斜めに押し入れて装着させます。
下側は、上下に動くタイプの窓です。
11. 引き続き、下側のガラス戸をセットします。
室内からだと写真が撮りづらかったため、室外から撮影した写真になります。
下側は、上下に動くタイプの窓です。
レールにガシッとはめる作業をしているところです。
12. 上げ下げ窓の動きを調整するための箱を開けます。
下部の窓をスムーズにスライドさせるための調整が必要です。
そのためには、最上部にある秘密の箱を開けます。
余談になりますが、
三協アルミ(現:三協立山アルミ)製のノイスタRは、新日軽の上げ下げ窓と非常によく似ています。
13. 最上段の箱を開けた状態です。
この一番上の部分が秘密の箱です(笑)
この中のネジを緩めたりきつくしたりして、動きを調整します。
14. 上げ下げ窓の動きを調整します。
厚さ4mmのガラスから真空ガラス「スペーシアES」に入れ変えると、重量がおよそ1.5倍ほどアップします。
ガラス自体が重くなった分、窓の上げ下げも重くなります。
そこで調整が必要になるのです。
もっと分かりやすくいうと、
窓を上にあげて開けるときの重み、
窓を下に降ろして閉めるときの重み、
この2つを同じ重さにするのです。
15. 調整箱のふたを閉めます。
調整に使った秘密の箱のふたを元通りに閉めます。
調整がうまくいってない窓は、上に開けるのがすごく重くなったり、鍵を開けるのと同時に「ビュン!」と勝手に上に開いたりすることもあります。
勝手に上に開いてしまう分、下に閉めるのがすごく重くなったりします。
この状態はとても危険なので、調整が重要になります。
16. 真空ガラス「スペーシアES」の入れ替え工事完成です。
これで完成になります。
今回は上げ下げ窓ということもあり、少し詳しく説明させていただきました。
使用したガラスは、日本板硝子製の真空ガラス「スペーシアES」の不透明タイプです。
既存のサッシは、三協アルミ(現:三協立山アルミ)製のノイスタRでした。