コーキング施工の場合は、通常3~5倍の時間がかかります。
真空ガラスをサッシ枠にセットする様子
東京都昭島市にお住まいのAさまより、ご依頼いただきました。
真空ガラス「スペーシアST」の交換をコーキング施工(シール施工)で行います。
コーキング施工の場合は、通常のグレチャン施工の3~5倍の時間がかかってしまいます。
分譲マンションの窓は、コーキング施工による交換が多くなります。
一般住宅は、ほとんどがグレチャン施工です。
それでは、手順を施行写真つきで詳しく解説していきます。
施工例のはじまり、はじまりで~す。
担当店舗 | 窓工房 本店 |
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施工地域 | 東京都 昭島市 A邸 |
施工時間 | 1日/4窓 |
内容 |
マンションにて、コーキング施工による窓ガラスの交換。 使用したのは、日本板硝子製の真空ガラス「スペーシアST」。 |
施工手順
1. 現在のガラス戸を取り外します。
真空ガラス「スペーシアST」に入れ替えるため、現在のガラス戸を取り外します。
2. アルミ枠とガラスの間のコーキングを切り取ります。
コーキングとは、乾くと固まるボンドのようなものです。
アルミ枠とガラスの間のコーキングを切り取ります。ガラス戸の外側、室内側の両方を切り取ります。
ガラスがグレチャン(ゴム)で納められている場合は、四隅に固定されているネジを取り外せば、簡単にガラスとアルミ枠をばらすことができます。
今回の窓はコーキング施工(シール施工)できっちり固定されています。
そのため、コーキングを切り取る必要があります。
3. ガラスからアルミ枠を取り外します。
ガラスからアルミ枠を取り外します。
その後、アルミ枠にこびり付いたコーキング材の残りをカッターなどできれに剥ぎ取ります。
仕上がりをよくするためには、この作業もとても大切です。
アルミ枠にこびり付いたコーキング材を切り取る工程は、以下の施工例が参考になります。
4. 真空ガラス「スペーシアST」にアルミ枠を取りつけます。
真空ガラス「スペーシアST」の登場です。
この真空ガラス「スペーシアST」を先ほど取り外したアルミ枠の中に納めます。
慎重に納める必要があり、この作業は気を使う瞬間になります。
この工程を無事に済ませれば、真空ガラス「スペーシアST」の間に空気が入り込む事故もなくなります。
5. 真空ガラス「スペーシアST」を入れたアルミ枠をネジで固定します。
真空ガラス「スペーシアST」を載せるライナー(下にある支えゴム)の確認をします。
水抜け穴の確認などを行ったあと、真空ガラス「スペーシアST」を入れたアルミ枠のネジを留めます。
6. スポンジ状の詰め物で真空ガラス「スペーシアST」を固定します。
真空ガラス「スペーシアST」をスポンジ状の専用詰め物で固定します。
7. 引き続き、真空ガラス「スペーシアST」を固定します。
真空ガラス「スペーシアST」の周りの上下左右に専用スポンジを詰めて固定します。
これを表裏両面で行います。
これからコーキングを打ち込んでいくので、それが乾くまで固定しておくのが一番の目的です。
真空ガラス「スペーシアST」に限らず、他の網入りガラスも、この工程があるかないかで、お値段が大幅に変わってしまいます。
それだけ時間もかかりますからね。
8. スポンジ状の詰め物で固定した状態です。
真空ガラス「スペーシアST」とアルミ枠を一時的に固定させる詰め物を入れ終えました。
ガラス戸を窓枠に吊り込んでから、コーキング施工の下準備をします。
9. 真空ガラス「スペーシアST」の周りにマスキングテープを貼ります。
真空ガラス「スペーシアST」の周りにマスキングテープを貼ります。
仕上がりの状態に左右する重要な工程です。
裏表の両面にマスキングテープを貼ります。
10. 引き続き、マスキングテープを貼っていきます。
真空ガラス「スペーシアST」の周りにマスキングテープを貼る理由は、これから打ち込むコーキングを綺麗に仕上げるためです。
マスキングテープなしにシールを打ち込むと・・・まぁ、カッコ悪い仕上がりになります(笑)
11. 真空ガラス「スペーシアST」の淵にコーキング材を打ち込みます。
真空ガラス「スペーシアST」の淵に、いよいよコーキング材を打ち込みます。アルミ枠の中までしっかりしみこませます。
コーキング材は、打つ瞬間はネバネバドロドロ状のものです。
およそ1日乾かすとゴム状に固まります。
12. 真空ガラス「スペーシアST」の淵のコーキング材をへらでならします。
真空ガラス「スペーシアST」の淵のコーキング材をへらでならします。
13. 引き続き、真空ガラス「スペーシアST」の淵のコーキング材をならします。
引き続き、真空ガラス「スペーシアST」の淵のコーキング材をならします。
この作業を上下左右および裏表の両面で行います。
14. 周りのマスキングテープをはがします。
真空ガラス「スペーシアST」の周りのマスキングテープをはがします。
先ほど打ち込んだコーキング材が乾く前に素早くはがします。
コーキング材が乾くと、コーキング材とテープが完全にくっついてしまいます。
15. 2枚目のガラス戸を吊り込み、マスキングテープを貼ります。
同じように、2枚目のガラス戸を窓枠に吊り込み、マスキングテープを貼ります。
1枚目のガラス戸と同じ作業になります。
16. 真空ガラス「スペーシアST」の淵にコーキング材を打ち込みます。
先ほど説明させて頂いた通り、真空ガラス「スペーシアST」の淵にコーキング材を打ち込みます。
へらでならしたあと、素早くマスキングテープをはがします。
17. ガラス戸の建て付け調整をして、完成です。
鍵はちゃんと掛かるか、戸の動きは良好か、戸は隙間なく閉まるか、などを確認します。
これでコーキング施工による真空ガラス「スペーシアST」の入れ替えの完成になります。