鍵の受け側の金具が邪魔になる場合があります。
クレセントの受け側を取り外す様子
東京都福生市にお住まいのKさまより、ご依頼いただきました。
マンションにて、日本板硝子製の真空ガラス「スペーシアES」に入れ替えます。
目的は、結露対策でした。
マンションのサッシには、ビル用サッシと言われるものが使われています。
一般住宅のサッシとは違うものです。
真空ガラス「スペーシアES」もそれに合わせて製品を取り寄せております。
施行のポイントは、鍵（カギ）でした。
マンションで真空ガラスに入れ替えるとき、クレセントが邪魔をして真空ガラスが入りにくいことが稀にあります。
それでは、手順を施行写真つきで詳しく説明していきます。施工例のはじまり、はじまりで～す。
| 担当店舗 | 窓工房 本店 |
|---|---|
| 施工地域 | 東京都 福生市 K邸 |
| 施工時間 |
2時間半/2窓 |
| 内容 |
2箇所の掃き出し窓のガラス交換。 使用したのは、日本板硝子製の真空ガラス「スペーシアES」。 目的は結露対策。 |
施工手順
1. ガラス戸を取り外します。
マンションのベランダに施工するスペースがなかったため、通路をお借りして工事をさせていただきました。
アルミ枠のネジを外して、アルミ枠とガラスをばらばらにしていきます。
中桟つきの掃き出し窓のため、上側と下側の2枚のガラスがあります。
2. 受け側のクレセントを取り外します。
アルミ枠に取り付いている受け側のクレセントを外します。
通常は、受け側のクレセント（鍵を受ける部分）を外さずに、そのまま真空ガラス「スペーシア」をセットします。
今回のように、受け側のクレセントを外さないと、真空ガラス「スペーシア」をセットできない場合もあります。
最近は、マンションでよくありますね。真空ガラス「スペーシア」の淵に巻かれているゴム（グレチャン）は硬質タイプです。
そこに、クレセントがうまく潜ってくれないのです。
3. 戸車を掃除します。
戸車にゴミがかなり詰まっていました。
アルミ枠から戸車を取り外して、綺麗に掃除します。
今回は、戸車の軸の部分にまで髪の毛などが絡まっているようでした。
そのため、戸車本体を取り外して作業を行いました。
汚れがひどくないようでしたら、戸車を外すことはありません。
4. アルミ枠に真空ガラス「スペーシアES」をはめ込みます。
いよいよ真空ガラス「スペーシアES」の登場です。
先ほど、外したアルミ枠を真空ガラス「スペーシアES」に、中段の中桟、縦枠の順にはめ込んでいきます。
木材などを使用して、奥まではめ込んだら、四隅をネジで留めていきます。
真空ガラス「スペーシアES」がずれずにセットできたか念入りに確認します。
5. 受け側のクレセントを取り付ける準備をします。
真空ガラス「スペーシアES」の淵に巻かれている硬質のグレチャン（ゴム）にカッターで小さな切込みを入れます。
ここはとにかく慎重に慎重に作業します。
6. 受け側のクレセントを取り付けます。
切り込みをいれたグレチャンに、受け側のクレセントを潜り込ませて、取り付けます。
7. 上側の真空ガラス「スペーシアES」をはめ込みます。
中桟つきの窓のため、上側にも真空ガラス「スペーシアES」をはめ込みます。
こちらは透明タイプの真空ガラス「スペーシアES」になります。
8. 縦のアルミ枠をはめ込み、ネジを元通りに固定します。
縦枠をはめ、奥までしっかりはめ込み、その後、中桟部分をネジでしっかりと固定します。
9. 上のアルミ枠をはめ込み、ネジで固定します。
上部のアルミ枠をはめ込み、ネジで固定します。
10. 同じように、下のアルミ枠をはめ込み、ネジで固定します。
同じように、下部のアルミ枠をはめ込み、ネジで固定します。
11. 組み替えたガラス戸を窓枠に吊り込みます。
真空ガラス「スペーシアES」に組み替えたガラス戸をベランダまで運搬します。
二人で家具などにぶつからないように慎重に運びます。
いよいよ真空ガラス「スペーシアES」に組み替えたガラス戸を窓枠に吊り込みます。
12. ガラス戸の建て付け調整をします。
ガラス戸の建て付け調整をします。
動きはスムーズか、閉めたときに隙間はでないか、確認する作業です。
13. 鍵の掛かり具合いを調整して、完成です。
鍵の掛かり具合いを調整します。
サッシ自体も防音効果の高いものでした。真空ガラス「スペーシアES」に入替えることによって遮音性能もアップすることと思います。
真空ガラス「スペーシア」は防音ガラス並みに防音効果の高いガラスです。
防音対策としても使われています。
