遮熱対策に適した窓ガラスとは?
太陽の光はおおざっぱにいいますと、
紫外線、可視光線、赤外線の3つに分かれます。
この3種類の中でも、
西日などジリジリと暑いと感じる日射熱は、
赤外線が原因となっています。
この日射熱を抑えるには、
日射熱取得率の数値が低いものを選べばいいのです。
ガラスにも成分表があり、
日射熱取得率の数値がそれぞれ掲載されています。
例えば、一般的な住宅に使われる板ガラスは
日射熱を1割ほど弾き返してくれます。
窓工房がオススメする遮熱ガラスは、
日射熱を6割〜5割ほど弾き返してくれます。
日射熱取得率の数値が低いほど、
遮熱性能の高いガラスになります。
それでは、オススメの遮熱ガラスを
紹介させていただきます。
窓工房がオススメする遮熱ガラスは?
・真空ガラス スペーシアクール(日本板硝子製)
・ペアプラス(旭硝子製)
・レフシャイン(日本板硝子製)
・ラミクール(日本板硝子製)
それぞれの遮熱ガラスの特徴を
順番に紹介していきます。
真空ガラス スペーシアクール(日本板硝子製)
遮熱も断熱も、同じぐらい重視したい方へお勧めのガラス
結露や断熱目的で主に使用されている
リフォーム用のガラスです。
薄型なのに高断熱ガラスであるため、
今ある一般的なサッシに入れることができます。
真空ガラスは、
フィット、スペーシア、スペーシアクール
の3種類があります。
スペーシア静、スペーシア21などもあります。
ここではスペーシアを元に作られたガラスなので省きます。
これら3種類は同じ真空ガラスです。
異なるのは、ガラスに挟まれている
特殊金属膜(Low-E膜)です。
それぞれの特殊金属膜に性能があり、
断熱や遮熱に効果を発揮します。
真空ガラス スペーシアクールは、
日射熱を半分ほどに抑えることのできるガラスです。
透明ガラスですが、
サングラスのようなてかり感のあるガラスです。
日射熱取得率:49%
ペアプラス(旭硝子製)
何よりも遮熱効果を重視したい方へお勧めのガラス
今あるサッシにそのまま納められる
アタッチメント付きのガラスです。
一般的なサッシにも交換できます。
ペアガラスの間にアルゴンガスが入っています。
断熱性能に優れているガラスです。
特殊金属膜も使用しており、
断熱性能だけでなく、遮熱性能も高いです。
「断熱効果も遮熱効果も、どちらも重要」であれば、
真空ガラス スペーシアクール。
「断熱効果よりも、遮熱効果を高めたい」のであれば、
ペアプラスがお勧めです。
真空ガラス スペーシアクールは、5割ほど、
ペアプラスは6割ほどの日射熱を弾き返してくれます。
ガラス表面の膜のてかり感は少し強くなります。
日射熱取得率:41%
レフシャイン(日本板硝子製)
真空ガラス スペーシアクール、ペアプラスよりも、
日射熱を抑えるガラスが、レフシャインです。
ただし、サングラスのような濃い色が入っています。
マンションなどでは入れ替えの許可は降りないと思われます。
厚さは5mm。薄いため、一般的なサッシに納められます。
カラーガラスと言えるほどはっきりとした色が入ります。
色のバリエーションも豊富です。
窓ガラスの役目の一つに、外の光を取り込むことがあげられます。
その役目が大きく損なわれることが原因でしょうか。
一般的な住宅で使用する機会は極めて少ないガラスです。
性能としては、7割以上の日射熱をカットします。
外側のガラスの表面温度が高温になってしまう性質もあります。
日射熱取得率:22%
ラミクール(日本板硝子製)
一般的に、太陽の日差しを抑えるガラスは、
サングラスのように色がつきます。
ラミクールの透明度は、普通の窓ガラスとほとんど変わりません。
それでいて、3割以上の日射熱をカットする
遮熱効果を実現できているところが特徴です。
防犯ガラスや防音ガラスと同じ、
合わせガラスになります。
厚さが6.8mmからとなります。
一般的なサッシに納めることができます。
日射熱取得率:66%
以上、窓工房がお勧めしている
4種類の遮熱ガラスについて解説させて頂きました。
次のページでは、
ガラスの成分表から読み解く遮熱対策と題して
日射熱取得率について説明します。