旭硝子(AGC)製のまどまど
旭硝子(AGC)が販売している内窓です。
ここのメーカーは大信工業のものと違い、色のバリエーションも豊富で、鍵は補助錠までも付いており、外れ止めも標準装備です。特に防犯対策で設置するのであればお勧めの内窓です。
遮音性能もトステムやYKKAPの二重窓より隙間対策が多く施されているように思われます。
まどまどの1番の利点は、和室の窓に使われるこのような障子窓においても、ガラスを防音用の厚いガラスが採用できることです。
畳の部屋の窓にも、取り付けできます。
例えば、和室の場合、木枠の幅が5センチくらいでは幅が足りません。
ふかし枠を取付けて木枠の幅を増やそうとしても、畳には強度が保たせられないため、通常のふかし枠では、二重窓の設置ができないのです。
このような場合は、写真のような畳用のふかし枠を使用して取り付けます。
ふかし枠自体に補強材が入っています。右側の写真でもおわかりの通り、畳にまで出っ張っています。畳には重さが掛かっていないため、まどまどの取り付けが可能になります。
全てのメーカーでこのタイプがふかし枠が製作されていないことがもったいないところです。
和室タイプのガラス窓にも対応
和室にある障子を取り外し、障子タイプの二重窓を設置することもできます。
使用するガラスも、和紙調使用のガラスを採用しますので、今までの障子とさほど見栄えが変わらないのが利点です。そして障子の張り替えが不要になることも喜ばれます。
YKKAPやトステムの製品ですと、このタイプの窓には一般的な窓ガラス(厚さ5ミリ)でないと組み込めないのですが、旭硝子製のまどまどですと防音効果のある合わせガラスや、空気層が5ミリとやや狭いですが複層ガラスが使用できるなど、和室タイプの窓にはお勧めです。
もう一度いうと、YKKAPやトステム製だと、和室用の窓(組子の入ったやわらぎガラス)だと、複層ガラスも防音ガラスも使用できず、一般的な5ミリ厚の板ガラスしかできない。
ということです。
窓の横と高さに差がある窓
引き違い窓においてガラス戸がたてに細長いと、ガラス戸の開閉時にガラス戸がレールから外れる危険があります。左のような窓です。マンションなどでたまに見かける窓です。
細長い窓ですと、動きがよくないので、右の写真のように上框補助部材を設置するなどで対応しています。
他メーカーのものと違いまどまどの大きな特徴は、標準装備で補助錠が付いている点です。
取付け調整しているところですので、補助錠のカバーは付いていない写真です。あしからず。
赤い四角の中を見て頂ける通り、和紙調のガラスはこのようになります。
合わせガラス、複層ガラスも組み込めるのが利点です。
和紙調硝子は、他メーカーで販売されているものと、見た目はほとんど変わりはないです。
今現在、この和室窓(障子)にある十字にクロスされた組子をセットすると、ガラスが5ミリの一般的な板ガラスしか納められないメーカーがほとんどです。
使用するガラスも、5ミリ板ガラスでは販売してもらえず、(恐らく性能が発揮されないためだと思われます)、標準で防音効果のある合わせガラスになります。
ガラスだけ、5ミリにしてくれとか、セントラル硝子のこのガラスにしてくれといわれても対応ができないということです。
ただ他メーカーの二重窓に比べ、密閉性を重視されていることもあり、それだけサッシとガラス戸が擦れ重たさを実感してしまう傾向があるように感じられます。
また、オプションに中桟がありません。