ふかし枠を取り付け後、プラマードUを設置していきます。
木枠幅を増やすため、ふかし枠を設置
埼玉県所沢市のAさまよりご依頼いただきました。吐き出しタイプの二重窓の取り付けです。
サッシには、YKK AP製のプラマードUの木目ナチュラル色を採用しました。
設置場所は2階で、横幅が240cmの2枚建てでしたので、ベランダからの搬入となり、運搬に一苦労でした。
また既存の木枠には数センチの段差がありました。その段差を隠したり、遮音性能をアップさせたりするために、25mmのふかし枠を取り付けました。
手順を施行写真付きで詳しく解説していきます。施工例のはじまり、はじまりで~す。
担当店舗 | 窓工房 本店 |
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施工地域 | 埼玉県 所沢市 A邸 |
施工時間 | 3時間 |
内容 |
吐き出しタイプの窓に二重窓を設置。 使用したサッシは、YKK AP製のプラマードU。 使用したガラスは、日本板硝子製のソノグラス。 既存の木枠に段差があったため、25mmのふかし枠を取り付けました。 |
施工手順
1. 現状の窓はこのような形です。
横幅が240センチほどの大きな窓です。
この窓にYKK AP製のプラマードUを使用した二重窓を取り付けます。
2. 木枠の段差の状態です。
赤の点線部分を見てください。このように段差があります。
この段差の内側部分だけですと、二重窓を取り付けるスペースとしては少し足りません。
この段差の部分に木材を入れて、その上に二重窓の枠レールを載せる形になります。
3. 木枠の段差に用意してきた木材を入れます。
段差の部分に前もって作成した木材を入れます。
この木材の上に二重窓のレールが載る形となります。
上から見ると、木材は隠れて見えなくなります。真横から見ると、当然見えてしまいます。
今回はこの木材が完全に見えないように施工方法をとりました。
防音効果もアップする一石二鳥の方法です。
4. L字アングルのふかし枠を取り付けます。
二重窓のレールを取り付けるための木枠のスペースは十分あります。
付け足した木材を横からも見えなくするため、25mmのふかし枠を取り付けます。
既存の窓と二重窓との間隔が広い方が遮音性能は優れます。
25mmのふかし枠を取り付けることで、間隔を広げることができるため、防音効果もアップします。
5. L字アングルのふかし枠の位置を再確認します。
外側に25mm出っ張らすために、L字アングルを取り付けました。
ずれることなく取り付いているか、再度確認します。
6. L字アングルのふかし枠を固定します。
位置を確認したら、L字アングルのふかし枠を固定させます。
7. 段差を埋める木材をクギで固定します。
段差を埋める木材を小さなクギで打ちつけ、固定します。
8. 下段ふかし枠の取り付け完成です。
これで下段のふかし枠の取り付け終了です。
既存の木枠にある段差を木材で埋め合わせました。
さらに、遮音性能を上げるため、木材を完全に隠して見栄えをよくするため、ふかし材を使用しました。
9. 引き続き、上段にもふかし枠を取り付けます。
木枠の段差は、上下左右の全てにある状態でした。
上段も同じように25mmのふかし枠を取り付けていきます。
10. 引き続き、左右の縦枠にもふかし枠を取り付けます。
左右の縦枠にも、ふかし枠を取り付けていきます。
11. 左右上下の四方にふかし枠を取り付けた状態です。
床がフラットの場合のふかし枠の取り付けは、左右および上枠の3箇所だけです。
今回の場合は、四方すべてにふかし枠を取り付けます。
12. ふかし枠にカバーをはめていきます。
L字アングルのふかし枠を覆う樹脂製のカバーを取り付けます。
この作業も左右上下の四方すぺてに取り付けます。
13. 左右のふかし枠にも同じようにカバーを取り付けます。
先ほども説明した通り、ふかし枠のカバーを左右上下の4箇所取り付けていきます。
14. ふかし枠にコーナーキャップを取り付けます。
ふかした枠のコーナー部分にはコーナーキャップを取り付けます。
このキャップは、コーナー部分をスリムに見せるために取り付けます。
15. ふかし枠の取り付け完成です。
YKK AP製のプラマードUのふかし枠の取り付け完成です。
幅25mmのふかし枠を取り付けたのは、段差に埋めた木材を隠して見栄えをよくするためです。
写真のように見栄えよくスマートに納まりました。
16. YKK AP製のプラマードUの縦枠材を取り付けます。
YKK AP製のプラマードUの縦枠材を取り付けます。
ふかし枠を取り付けたことによって、木枠のスペースが大きくなりました。そこに縦枠材を取り付けます。
ここからは、ふかし枠を必要としない標準タイプの二重窓の取り付けと同じです。
17. YKK AP製のプラマードUの縦枠材を固定します。
YKK AP製のプラマードUの縦枠材を取り付けます。
いつものように電気ドリルで固定します。
18. 引き続き、YKK AP製のプラマードUの縦枠材を固定します。
YKK AP製のプラマードUの縦枠材をしっかりと固定させます。
19. YKK AP製のプラマードUの下枠材を取り付けます。
YKK AP製のプラマードUの下枠材を取り付け、固定します。
20. YKK AP製のプラマードUの上枠材を取り付けます。
YKK AP製のプラマードUの上枠材を取り付け固定します。
21. 二重窓のガラス戸を2階に搬入します。
二重窓に使うガラス戸を2階に上げます。使用したガラスは、日本板硝子製の防音窓のソノグラスになります。
幅240cmの大きな窓ガラスのため、階段では運べません。
ガラス専用の吸盤を使って、2階のベランダから2人で持ち上げます。
22. 2枚のガラス戸をはめ込みます。
ベランダから持ち上げた2枚のガラス戸を、プラマードUの樹脂レールに吊り込みます。
23. ガラス戸の建付けを調整します。
最後にガラス戸の建て付けを調整して完成です。
窓を閉めたときに、隙間なくしっかりとしまるようにすること。窓に鍵がかかりやすいようにすること。この2点を調整します。
24. YKK AP製のプラマードUを使用した二重窓の完成です。
室内側から撮影した完成後の風景になります。
幅240cmの大きな窓が2枚建てになっています。
25. 二重窓のコーナー部分の写真です。
コーナー部分の写真です。色も落ち着きのある色で、既存の木枠に合っているように思えます。